目次
- みんなが知りたい髪質改善の質問
- 髪質改善は大きく分けて2種類に分けられる
- 《水素系髪質改善》一般的なトリートメントに近い髪質改善
- 《酸熱トリートメント》といわれる髪質改善
- 酸熱トリートメント《グリオキシル酸》はなぜ難しい技術なの?
- 髪質改善のデメリット
- 髪質改善の施術内容をもっと詳しく
- 髪の毛のクセが強い小学生が髪質改善をしたら激変
- 髪質改善と髪質改善トリートメントの違い
- 10. 髪質改善にかかる期間はどれくらい?
- 11. 髪質改善が維持できる期間は?
- 髪質改善の効果を持続させるポイント
- 《現役美容師さんに聞いてみた》髪質改善Q&A
- 髪質改善の気になるお値段は?
- 髪質改善の効果が弱まる原因は?
- 髪質改善はブリーチをしていても大丈夫?
- 髪質改善・ストレートパーマ・縮毛矯正との違いはなに?
- 効果を感じられないことはある?
- 髪質改善3つの注意点
- まとめ
今、美容室では「髪質改善」や「髪質改善トリートメント」と呼ばれるメニューが多く存在しています。髪質改善と聞くと、髪がサラサラになる・ツヤツヤになる・手触りがよくなる・ダメージがないというイメージを持っている人が圧倒的に多いのではないでしょうか? しかし実際は“髪質改善って何のことを指すの?”というと、特に定義は決まってなく髪質改善の手法は美容室によって異なるということになります。
みんなが知りたい髪質改善の質問
QUESTION
- ① 髪質改善の効果はどれくらい持続するの?
- ② クセはのびるの?
- ③ 髪は傷まないの?
- ④ 髪は本当に良くなるの?
- ⑤ ストレート・縮毛矯正との違いは何?
- ⑥ 髪質改善が維持できる期間は?
- ⑦ 髪質改善の気になるお値段は?
以上のような気になる質問にお答えしながら、今回は安心して髪質改善を体験いただけるように髪質改善の種類・施術内容・期間・値段・メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
髪質改善は大きく分けて2種類に分けられる
《水素系髪質改善》一般的なトリートメントに近い髪質改善
特徴は従来のトリートメントのように補修成分を入れていくタイプで、水素の力で毛髪内部まで浸透させる効果があります。しかし「髪を改善する」というより「内部に水分と栄養分を入れて保湿力を高める」という従来のトリートメントに近いイメージです。なのでこちらの髪質改善にはクセをのばす効果はありません。あくまでも従来のトリートメントより「保湿力が優れているトリートメント」といった方が分かりやすいかもしれません。
《酸熱トリートメント》といわれる髪質改善
酸熱トリートメントについては2つに分類して説明をします。
酸熱トリートメント《ジカルボン酸》
こちらはジカルボン酸といわれる毛髪の補強剤を使用する髪質改善です。毛髪内部に新しい架橋をつくり、熱によって固定をするのでツヤ効果の持続性が期待できます。
- メリット
補強剤を使用することで毛髪内部に架橋をつくり酸と熱の力でコーティングしてツヤを出します。軽度のクセならば、のばす効果は期待できます。
- デメリット
髪の構造を変えるタイプではないのでクセを「矯正」する効果はありません。
酸熱トリートメント《グリオキシル酸》
こちらはグリオキシル酸という強酸性の薬剤を使用する髪質改善です。グリオキシル酸にはクセ毛特有の髪のゆがみを整える効果があります。ストレートパーマは髪を強制的に真っ直ぐにするものですが、グリオキシル酸はゆがみを整え、さらに毛髪内部に架橋をつくることでクセを緩やかに抑え、まとまりを良くする効果があります。こちらも酸と熱の効果でコーティングしてツヤを出すため、ツヤ効果の持続が期待できます。
以上が2つに分類した髪質改善の種類です。2つの中で一番効果が期待できるのが酸熱トリートメント《グリオキシル酸》です。そして技術的に一番難しいといわれているのも酸熱トリートメント《グリオキシル酸》になります。
酸熱トリートメント《グリオキシル酸》はなぜ難しい技術なの?
グリオキシル酸の効果でキューティクルのゆがみを整えて規則性のあるキレイな形に整えるために、ストレートアイロンの工程が必要になります。このときのストレートアイロン技術によって美しさと髪質改善の持続が変わってきます。クセをまっすぐにのばす縮毛矯正や、毎日のスタイリングで行うようなストレートアイロン施術とは違い、毛髪1本1本の形をキレイに維持しながら「自由水」という髪にとって余分な水分を抜くためのストレートアイロン施術が必要になります。
この技術が確実にできるとできないとでは、髪質改善の持続がかなり変わってきます。技術が慣れていない美容師の場合、力を入れてストレートアイロンで髪を挟んでしまったり、引っ張ってしまうため、毛髪1本1本が平面に潰れやすくなります。そうすると余分な水分が抜けきらず、髪質改善の持続が悪くなったりダメージの原因にもなります。
髪質改善のデメリット
酸熱トリートメントはストレートアイロンの工程が非常に重要になります。水分の抜けが不十分の場合、髪質改善の持続は悪くなります。また、ダメージの原因としてグリオキシル酸の後処理が不十分な場合です。グリオキシル酸は「強酸性」という酸の濃度が非常に高い薬液になります。知識や技術力が高く、正しい使用方法ができていればダメージになることはありませんが、知識不足、技術不足の美容師がグリオキシル酸を使うのは大変危険です。
酸は髪を収斂(しゅうれん)させる効果があります。収斂とは引き締める力のことです。つまり髪を○→○の状態にすること。強酸性とはその力がかなり強い、ということを意味しています。髪にとってベストなタイミングで収斂を止めないと、太さがどんどん細くなり、最終的にチリチリになったり、切れ毛になったりします。これを【酸熱死】と言います。
これは酸熱トリートメントをするときのグリオキシル酸の濃度で決まります。濃度が低すぎるとゆがみを直す効果が弱く、反対に濃度が高すぎるとダメージの原因になってしまいます。最近ネットでは「髪質改善 傷む」や「髪質改善 意味がない」などの記事も多く見ますが、それはあくまで「髪質改善を失敗しているから」です。酸熱死してしまった場合の効果はほとんど感じられず、当然持続性も悪くなります。
髪質改善の施術内容をもっと詳しく
1. 酸熱トリートメント専用の酸性シャンプー
髪をアルカリから酸性の状態にします。これにより栄養を入れていくためのベースをつくります。
2. 水分の栄養を入れる
髪の最深層に「結合水」といわれる水分の栄養を入れていきます。毛先の絡まりや引っ掛かりが気になる人は、効果をさらにアップするブースト剤を使用します。
3. 油分の多い栄養を入れる
その上にCMCという油分の多い栄養を入れていきます。広がりが気になる人は、効果をさらにアップするブースト剤を使用します。
4. ケラチンという栄養分を入れる
その上に髪の成分の大部分を占めるケラチンという栄養分を入れていきます。ケラチンによりハリ・コシが強化され、しなやかに、そしてしっかりとしたハリを出します。毛が細い人は、効果をさらにアップするブースト剤を使用します。
ここまでがベースとなります。以上のように、髪質によって薬剤の調節が必要になります。それぞれの毛髪にとって不足しているものを重点的に補うことにより理想の髪に導くことができます。
5. キューティクルのゆがみを補正し美しい形に
ここでグリオキシル酸を塗布します。1〜4までにしっかりとベースができているので、毛髪内部は栄養が満タンの状態です。ここでキューティクルのゆがみを補正し、キューティクルを美しい形に整えていきます。
6. ブロー・ストレートアイロン施術
グリオキシル酸の効果でキューティクルのゆがみが取れたら、専用の保護剤をつけてしっかりと乾かします。ここでの仕上がりがご自宅で再現できる仕上がりになります。その後、ストレートアイロンで定着をさせていきますが、これは縮毛矯正のように真っ直ぐにするのが目的ではなく「自由水」という髪にとって不要になった水分を抜く作業になります。先ほども説明したように「挟まず・引っ張らず・しっかり定着」させます。これらの工程が終わった時点で髪質改善の90%が完了です。
7. 髪質改善はご自宅でのケアが重要
髪質改善は美容室で100%すべて完了することができません。その理由は、髪質改善は施術してから4日後に完全定着するからです。ですから残りの10%はご自宅でケアしていただくことが重要です。
髪の毛のクセが強い小学生が髪質改善をしたら激変
髪質改善と髪質改善トリートメントの違い
髪質改善トリートメント
以上に記載されている1〜4までの工程になります。キューティクルのゆがみを整える効果はありませんが、しっかりと内部補修する効果があります。
髪質改善
以上に記載されている1〜7までの工程になります。
10. 髪質改善にかかる期間はどれくらい?
髪質を改善するために、髪質改善をスタートしてからダメージ部分が減少し、本来の髪の美しさを取り戻すまでの期間は、およそ現在の髪の長さ分の年数が必要となります。髪が1か月に平均1センチのびるとして、ミディアムヘアで2年半くらい、ロングヘアだと3年半くらいかかると計算してください。
ただ、髪質改善の効果はスタートしてから3回目くらいで効果や変化を実感することができます。さらに続けるほど髪がどんどん美髪に変化していくので、お手入れもラクになるし、なんと言っても見た目の美しさに喜びいっぱいの気持ちになれます!
11. 髪質改善が維持できる期間は?
髪質改善が成功して美髪を手に入れたら、その美髪を維持していく期間をどう過ごすか?が大切になります。維持するための方法は「髪を傷ませないように、毎日できるお手入れ」をしっかりこなせばOKです!
詳しくは下記『髪質改善の効果を持続させるポイント』を読んでみてくださいね。また、定期的にサロンの髪質改善トリートメントでメンテナンスをしてもらいましょう。メンテナンスのタイミングは1か月〜2か月に1回のペースがベスト。髪の状態は毎日のように変化していくので、髪をのばし中の人でも2か月に1度は美容室で髪の状態に合ったメンテナンスをして美髪を維持していきましょう!
髪質改善の効果を持続させるポイント
せっかく美容室でキレイに髪質改善をした効果を、少しでも長く持続させるポイントとして非常に重要なのがホームケアです。ホームケアとはご自宅でのシャンプーやシャンプーの後にお手入れをする方法のことです。ここでは、髪質改善の効果を持続させる大切なポイントを3つ紹介します。
1. シャンプー
まず意識していただきたいのは毎日おこなうシャンプーです。シャンプーはアミノ酸系やアルコールフリーの低刺激のものを選ぶことで頭皮への刺激を抑えることができ、髪質改善メニューやカラー・パーマの持ちも向上します。
おすすめのシャンプーといえばアミノ酸シャンプーですが、市販されているアミノ酸シャンプーのほとんどは、石油系や石けん系の洗浄成分にアミノ酸を少量混ぜただけのシャンプーが多く販売されています。クオリティの高い本物のアミノ酸のシャンプーを使い続けることで髪を健康に美しく導きます。
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2. 洗い流さないトリートメント
髪をドライヤーで乾かす前に必ず使っていただきたいのが洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)です。髪のダメージの原因はさまざまで、カラーやパーマによる薬剤ダメージ以外にも、乾燥(冷房・暖房)・摩擦(ブラッシング・シャンプー・タオル)・紫外線・空気湿度など日常的に外部からのダメージを受けています。
ダメージ毛になると内部の水分やタンパク質が失われ乾燥し、ボワッと広がり、まとまりにくくなります。ドライヤーの熱や乾燥から髪を保護しながら、髪のコンディションを整えていくためにも洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)をおすすめします。
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ドライヤーの熱に反応することで、紫外線・静電気・カラーの褪色から髪を守ります。また、ケラチンやコラーゲンにより乾燥を防ぎ、なめらかな手触りとツヤを実現!ダメージになりにくい髪質づくりとしておすすめしたい商品です。
4. ドライヤー
シャンプー後にタオルドライをしてから髪を乾かすために使うドライヤー。毎日使うドライヤーにも正しい使用方法があるのはご存知でしたか? どんなに乾かしても髪の毛には水分が残ります。この水分量は12~13%位がベストだといわれ、水分量によって髪の状態が変わってきます。髪が乾燥したり、ダメージ毛の人は水分量がうまくキープされてない状態です。
ほとんどの場合、根元から毛先に向かって髪はダメージを受けやすく水分量も少ないので、すぐに乾いてしまいます。毛先を乾かし過ぎると水分量が足りなくなり、パサツキや広がりの原因となります。そのため髪の乾かし過ぎには注意するようにしましょう。
最近では進化したドライヤーも多く、水分は毛髪内にキープされ表面はしっかりと乾く「レア髪」が叶うドライヤーも登場しています。正しいドライヤーの使い方をマスターして美髪をキープしてくださいね!
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《現役美容師さんに聞いてみた》髪質改善Q&A
今回お話しを伺った美容師さんは、髪の美しさを追求し、確かな技術と厳選した薬剤をこだわり抜いた髪質改善サロン@venir(アヴェニール)の藤沢剛人さんです。
髪質改善でお客様に伝えていること
藤沢:髪質改善というメニューが美容業界で噂になってから3〜4年ほどしか経っていないので、美容師自身がまだ知識や技術に慣れていないと感じています。ちなみに慣れている美容師、慣れていない美容師では仕上がりの差がはっきりと出てしまうのが髪質改善というメニューの問題点です。
僕のサロンでは過去に通常のストレートメニュー(縮毛矯正など)をやっていたお客様の90%は髪質改善メニューに移行しています。お客様とカウンセリングをして髪質改善を試していただくと
「やっぱり髪質改善の方がいい」
「ツヤや質感が全然違う!」
と気に入ってくださるので、縮毛矯正はやっていません。毛髪診断と薬剤を理解して施術をすればしっかりと効果が出るメニューです。
藤沢:髪質改善というワードが流行ったのは3、4年前です。ですが、髪質改善というメニューは「このような薬剤を使って、このような仕上がりになります」という明確な決まりがありません。美容室によって
- 弱いストレートをかけて扱いやすくする
- 高濃度のトリートメントをしてダメージを補修する
- 酸の力で髪の歪みを矯正する
- 水素の力で栄養補給をする
など、同じ髪質改善でも施術自体は美容室によって様々です。
どれも髪質を改善するメニューのため、一概に「これが髪質改善です!」というように決まっていないんです。
最近では一般的に「髪質改善=酸熱トリートメント」というのがベーシックになりつつありますが、酸熱トリートメントが流行り出したのは3、4年前です。
酸熱トリートメントはかなり難しい技術で、まだまだ美容師自身が不慣れなことが多く、担当者によって仕上がりがかなり変わってしまうという問題もあります。
藤沢:ここからは酸熱トリートメントをベースにお伝えしますね。酸熱トリートメントの薬剤は3、4年前にいろいろなメーカーさんから薬剤が発売になって以降、薬剤の進化はそれほどしていません。
ですが、美容師側のレベルが上がったことでいろいろな可能性を秘めたメニューになっています。薬剤の使いこなし、毛髪診断がしっかりできる美容師が髪質改善を施術すればクセ毛の髪でもびっくりするくらい落ち着きますし、扱いが楽になります。
逆にただ薬剤をつけて施術しただけでは効果を実感しにくく、それによってネット上でも「髪質改善はよくない!」「髪質改善失敗!」という声も上がったりしています。それだけ難しい技術ですが、僕個人としては薬剤の使いこなしがしっかりできれば髪質改善の効果は無限にあると思っています。
藤沢:やはり、自分の髪にコンプレックスを持っているお客様に人気です。具体的にいうとクセ毛タイプの方が圧倒的に多いです。あとは年齢によるエイジングでのパサつきや広がりが気になる方ですね。
髪質改善をされたほぼ全てのお客様が施術後に髪の毛を触ってもらうと「うわー!自分の髪の毛じゃないみたい♪」と喜んでくれます。その瞬間、僕はもっとうれしいですけどね(笑)
藤沢:特にはありませんが、あえていうなら「超ハイダメージ毛」ですかね?超ハイダメージ毛となると一度の髪質改善では完璧な仕上がりになりません。もちろん髪質改善をやらないよりはやったほうが仕上がりはキレイですが2回、3回と繰り返したほうが毛先の質感はよくなります。また、キレイになった髪を持続するためにホームケアも必須です。
▼髪質改善のためのヘアケア専門サロン
髪質改善の気になるお値段は?
最近は「髪質改善」や「髪質改善トリートメント」と呼ばれるメニューが多く存在しています。髪質改善と聞くと、髪がサラサラになる・ツヤツヤになる・手触りがよくなる・ダメージがないというイメージを持っている人が圧倒的に多いのではないでしょうか?
※画像はイメージです
では、「髪質改善って何のことを指すの?」というと、特に定義は決まってなく髪質改善の手法は美容室によって異なるということになります。そのため、髪質改善のメニュー・施術内容・値段も美容室だったり、お客様の髪質によって変わってきます。
それでもだいたいの相場って気になりますよね?
低価格の美容室だと5,000円くらいで設定しているサロンもあれば、高価格の美容室では100,000円以上のサロンもありますが、ほとんどの美容室では10,000円~20,000円で設定しているサロンが多いです。「髪質改善」のメニューや、施術内容はサロンによって大きく異なり、値段の差が大きいのもこのためです。
髪質改善価格(相場)
- 低価格の美容室 5,000円〜
- 高価格の美容室 100,000円以上
- ほとんどの美容室 10,000円~20,000円
「だったらどれが一番いいの?」と迷ってしまう人もいますよね?
髪質改善のメニューなら、とりあえず何をやっても髪質改善になるワケではありません。ここで最も大切なのは、その髪質改善メニューが「今の髪の状態に合っているのか」「本当に今必要なのか」をしっかりと見極め、信頼できる髪質改善が得意な美容師さんからカウンセリングを受け、自分の髪質が理想の状態になるまで継続していくことが大切です。
髪質改善の1番のポイントは「続ける」ということなので、美容師さん選びも重要です。
- ① 長期的に自分の髪について考えくれる
- ② 髪の状態に合った適切なメニュー提案をしてくれる
- ③ 髪の内側から健康を保ってくれる
- ④ ホームケアのアドバイスをしてくれる
また、長く通い続けるためにも自分に合った価格帯の美容室や髪質改善メニューを選んでいくことも必要ですね。
髪質改善の効果が弱まる原因は?
カラーをすることや、日常でのストレートアイロン・コテ巻でのセットは問題ありません。効果が弱まる原因として一番高いのはシャンプー剤です。髪質改善(酸熱トリートメント)は文字通り「酸」がポイントです。多くのシャンプーは洗浄成分が中性から弱アルカリ性と、酸熱トリートメントにとって最も相性の悪いPh領域になるので髪質改善専用のシャンプー・トリートメント剤のご使用をおすすめします。
髪質改善はブリーチをしていても大丈夫?
基本的には施術は可能です。しかし、ブリーチをした髪は薬剤が過剰に反応する状態です。髪質改善の知識と技術が高い美容室に担当してもらいましょう。
髪質改善・ストレートパーマ・縮毛矯正との違いはなに?
はじめに、ストレートパーマと縮毛矯正の違いをお伝えしようと思います。
大きな違いといえば、施術方法・施術時間・施術料金です。縮毛矯正の場合は、薬剤塗布の後にストレートアイロンで熱を加えながら髪を真っ直ぐのばしていきます。アイロンの熱で固定されるので、縮毛矯正を施術した部分は半永久的にストレートのままです。
ストレートパーマと縮毛矯正は施術方法も違うので、仕上がりも変わってきます。毛量が多くボリュームが気になる髪や、ボワッと広がりまとまらない髪にはストレートパーマでお手入れが楽になります。
また、どちらの施術も髪に負担がかかってしまいますが、ストレートパーマは薬液のみなので、縮毛矯正に比べると断然ダメージは少ないです。
ストレートパーマ・縮毛矯正・髪質改善の中で、「私の髪の悩みにどれが合うのか分からない」そんな人も多いと思います。髪質改善は「クセをのばすものではなく、ゆがみを直す」技術になります。「とにかくまっすぐに、クセをのばしたい!」「直毛でなく自然な感じで落ち着かせたい」など、髪の悩み別でメニューを変えてみると良いです。
ストレートパーマがおすすめの髪
- ① 軽いクセが出て気になる
- ② パーマのカールをのばしたい
- ③ 自然な感じで髪を落ち着かせたい
縮毛矯正がおすすめの髪
- ① 強いクセ毛で悩んでいる方
- ② 雨や湿気などでクセが出て気になる方
- ③ ボリュームがあって髪の扱いに困っている方
髪質改善はあくまでも髪質を整え、クセを落ち着かせるのが目的です。毛髪の質感・ツヤ・手触りを重視したい人には髪質改善がおすすめです。
効果を感じられないことはある?
基本的にすべての人に効果を実感していただけると思います。ただし、極端に髪のダメージが少ないバージン毛の場合は効果の実感が少ないかもしれません。髪質改善はカラー・パーマ・ストレートでダメージが蓄積されている人や、乾燥毛・広がり・うねり・パサつきが気になる髪に効果が実感しやすいです。
髪質改善3つの注意点
- ① 酸の効果により多少カラーの褪色があります。※ダメージで褪色する訳ではありません。
- ② ゆがみを整える技術のため、次回のパーマがかかりにくくなることがあります。
- ③ グリオキシル酸特有の匂いが若干残る可能性があります。
まとめ
酸熱トリートメントは非常に難しい技術のため、知識と技術力の高い美容師に担当してもらうことをおすすめします。そして、酸熱トリートメントはきちんと正しく薬剤選定をすれば本当に髪質が変わる素晴らしいメニューです。適切な薬剤・施術で半年〜1年ぐらい髪質改善を繰り返すことで、確実に髪質が改善された(ダメージが補修された)と感じる人が多いです。髪質改善で悩みのない美しい髪を取り戻しませんか?
髪にはダメージレスでリフトアップもすると評判の人気ドライヤー「リュミエリーナ レプロナイザーシリーズ」から、圧倒的な違いを見せつけるドライヤーレプロナイザー 7D Plusが発売されました。ツヤ感アップ・やわらかい手触り・ハリコシも出るという、もはやドライヤーという概念ではなく、髪を美しくよみがえらせる美容機器と呼ばれるのも納得ですね。